様式2の最初の項目は「1-1 自社の概要」です。私は、この項目で最も多い失敗は、商品名を並べただけで終わることであると考えています。審査員は、あなたの事業を知りません。何を、誰に、どのように提供しているかを、初めて読む人に向けて書く必要があります。
審査で見られること
審査の観点①「自社の経営状況分析の妥当性」の入口にあたる項目です。ここで事業の全体像が伝わらないと、後の分析がすべて宙に浮きます。
悪い例は「文章のみで写真が無い」「商品・サービスのメニューが並んでいるだけ」「誰に向けて商売しているのかが分からない」の3つです。良い例は、店舗や商品の写真を掲載し、ホームページの画像を貼り、特徴や販路を明記し、ターゲット顧客が明確になっているものです。
事務局の記入例はどこが弱いか
公募要領に付いている記入例(喫茶店)は、概要・立地・主な商品を箇条書きで整理しており、様式の埋め方としては参考になります。一方で、写真等での表現が無く、創業の経緯や代表の経歴に触れていないため、事業の「顔」が見えません。私は、審査員に10〜15分で覚えてもらうには、文字だけでは足りないと考えています。
書き方の型
採択された計画書を読み比べると、この項目は次の順で書かれています。
①所在地の特徴(郊外・海沿い・人口1万人規模の町等)、創業年、業態を1〜2文で示します。
②主力商品と販路を具体的に書きます。「コース料理を中心に客単価4,000円程度」「道の駅や農産物直売所」等、数字と固有の場所を入れます。
③創業の経緯を1段落で書きます。前職の経験、家族の出来事、承継のきっかけ等、その事業者にしか書けない内容です。
④店舗・商品・車両の写真を1〜2枚入れます。
実例文(匿名・トレーニングジム)
当事業所は、コンディショニングを中心としたトレーニングジムとして設立し、今年10年目を迎えました。提供しているのは、動的ストレッチマシンを利用したトレーニングです。他のフィットネスクラブで提供している筋力トレーニングとは違い、軽い負荷で行うトレーニングとなっており、近隣に在住するアスリートの疲労回復に多く利用されています。
当事業所の名称は、脊髄を意味する言葉から付けています。かつて代表の父親が脊髄損傷を患い、コンディショニングを通じて回復した経緯を持つことから、同じ悩みを抱える多くの方のためにこの技法を広めたいと考え、起業するに至りました。
実例文(匿名・キッチンカー)
当事業所は、主にキッチンカーによるクレープの販売を手掛けており、開業から4年目を迎えています。クレープの販売を開始する以前は自動車の鈑金塗装業に従事しており、身近にキッチンカーの製造に接する機会がありました。現在は近隣の大型商業施設の敷地を中心に出店しており、常連客についても確保できている状況です。
確認する3点
①初めて読む人が、何を売っている事業者か1段落で分かるか。②創業の経緯に、その事業者にしか書けない内容が入っているか。③写真が1枚以上入っているか。


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