「4-2 今後のプラン」は、経営計画書と補助事業計画書をつなぐ蝶番です。私は、ここで書いたプランが補助事業計画書の「背景・目的」にそのまま引き継がれる形が、整合性を保つ最も確実な方法であると考えています。
審査で見られること
審査の観点②と③の橋渡しです。減点される申請書は「経営計画と補助事業が別方向」のものです。
悪い例は「補助事業の計画を記載してしまう」ものです。良い例は、補助事業が目標を達成するための手段の1つとなっており、顧客ニーズと市場の動向を踏まえ、「誰」が「何」を実施するかが読み取れるものです。
事務局の記入例はどこが弱いか
記入例のプランは「新規顧客の獲得により売上増を目指す」と「卸売業への進出(長期プラン)」です。ニーズ調査をしないまま「売上増を目指す」としている点と、補助事業と無関係な新事業(卸売業)に言及している点が弱いと考えています。補助事業に関係の無い話は、審査員を迷わせるだけです。
書き方の型
採択された計画書のプランは、次の形で書かれています。
①プランは2つに絞ります。「付加価値の向上」と「客数の増加」の組み合わせが多くなっています。
②各プランに、ニーズと市場の動向から導かれた理由を付けます。
③補助事業で行うプランを先に書き、末尾で「そのため、当社は新たに『○○事業』に取り組みたいと考えています」と補助事業計画名を予告します。
④補助事業では行わないプランは、時期を分けて書きます。「まずは客単価の改善に取り組み、その後は定員増による客数の増加も実現可能になる」等です。
実例文(匿名・宿泊業)
上記経営目標を達成するため、以下の2つのプランを実現したいと考えています。
○インバウンド向け集客の実施
○浴室設備改修による満足度向上
インバウンド向け集客については、海外向け宿泊予約サイトに登録し、集客を実施しています。現在、当社の最大の課題となっているのが「浴室設備」になります。当社の宿泊施設は「ペンション」という形態から、大規模な浴室設備を設けることができません。現有の浴場施設を改修することにより、お客さまの利便性を向上させる必要があると考えています。
そこで、当社としては新たに「浴室設備改修による欧米インバウンド・サーファー誘致事業」に取り組むことで、外国人観光客を誘致したいと考えています。
実例文(匿名・日本料理店)
上記経営目標を達成するため、以下の2つのプランを実現したいと考えています。
①「発酵料理」の提供による付加価値の向上
②商圏の拡大による平日の稼働率向上
まずは、当店最大の経営課題である売上原価率を改善するため、「発酵料理」を提供することによる付加価値向上に取り組みたいと考えています。また、売上高向上のため、「発酵料理」の提供について情報発信を強化することにより、商圏の拡大を実現したいと考えています。
確認する3点
①プランは2つ以内か。②各プランに、市場・ニーズから導かれた理由があるか。③末尾で補助事業計画名が予告されているか。


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